C運動不足を解消する 運動をすると呼吸が荒くなり、心臓の鼓動が早くなり、体が温まり、発汗してきます。 体を動かすことによって、骨格に付属する筋肉が動き、熱エネルギーが発生し、そのエネルギー源となる酸素、水、栄養を運ぶ為に血液の流動性が高まり、必然的に血行が促進された証しですが、さりとて一気に全身運動をすると心臓に負担がかかるばかりでなく、活性酸素の発生によって逆に健康を損ねることになります。従って、このような弊害を持たず、効率よく血行を促進させる運動法として、手や足などの末端の組織を動かす運動が適します。 末端の組織を動かす運動として、理・美容学校の実習で行う手先の予備運動、発毛ドックにおける頭部のストレッチ体操などがありますが、最も大きな効果があるのは足を使った運動です。 足は、第2の心臓とも言われ、「経穴」の集合体になっているほか、人間の持つ自己相似性から、足は体全体を縮図にしたような反射枢になっていて、内臓や器官の異常を反射枢に現し、指圧やマッサージを施すことにより、体機能の改善と生理機能の回復が図れます。 更に、足を使った運動をすると、体重で末梢血管を押しつぶす事になり、その結果、細動脈→毛細血管→細胞組織→毛細血管→細静脈の末梢血流ルートの浸透圧が増し、血液の循環が正常に戻されます。 競歩運動をしたり、足を使った運動をしただけでも体が温まり、額から汗が出てくるのは、血液の温度が正常に戻ってきた事の証しです。
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